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復刻 POPEYE! NO.127 (MARCH 25, 1983)
BMX小僧必見の情報として The BMX in E.T.特集をとりあげています。
KUWAHARA号の復刻とともによみがえらせました。
●まさか、まだ「E.T.」を観ていないという人はいないだろうね。あのなかで、エリオットや
マイケルたちの乗ったBMXが大活躍をしていた。あの追跡シーンや、空に舞い上がるシーン
には、感激の域を超えるものがあった。もしかするとBMXは、いつまでも純粋さを失わない
でいるためのパスポートなのかもしれない。
映画「E.T.」には、エリオットがE.Tを乗せて、フォンしに行くシーン、マイケルがE.T.を探しに行く
場面、そして悪ガキどもと逃亡するところ・・・と、BMXがからんでいるシーンは数え切れないほどあっ
た。そして、あのE.T.マークのBMXが大当たりで、まだまだ注文が絶えないほど人気になっている。
誰もがBMXを欲しくなってしまうという不思議な魅力までもオマケして
くれたようだね、あの映画は。
BMXがアメリカの少年たちの足代わりになっているのは、もうみんな知
っているはずだ。どこへ行くのも必ず一緒なのである。当然のようにバイ
クさばきがうまくなってくる。
映画のなかの少年達のテクニックもたいへんなものだった。
ところが、あのなかではアクション映画と同じようにスタントが起用されていたのである。
なぜかハーローが含まれていないが、映画でスタントを努めたライダーたちのETチーム
トリックのスター
そのひとりが、ボブ・ハーローという男。ネイビーブルのスキー
マスクをすっぽりとかぶった少年。
ハーローはBMX界のスーパースターで、現在のフリースタイル
のテクニックのほとんどを生みだした張本人。
ロール・バックワーズ(後ろ向きで走る)をはじめ、フレームス
タンド、スライダー。 リバース、ロックウォークなど、50以上
ものテクニックを編み出したのである。そのテクを活かして世界各
地でフリースタイルショーを開催し、一気にスターの座へと駆け
昇ったわけだ。
カリフォルニアはパサディナの生まれ。
現在はサンディエゴに住むハーロー
ハーローは、17歳のときに、それまでのレースからフリースタイルへ、自分の家の前で何度も練習を繰り返した。
彼は、オートバイ用品で知られるJ・T・レーシングのイラストレー
ターをやっていたこともあって、オートバイ、特にトライアルに強い
関心を持っていた。そのトライアルにスケートボートをミックスし、
BMXとドッキングさせたのある。そこから"元祖"と言われるフリース
タイルの技が生まれたわけだ。
ハーローはライディングだけでなく、イラストも描くし、さらBMX
用品をデザインするボブ・ハーロー・デザイン社の経営者でもある。
この会社では、オリジナルもののナンバープレートやレーシングスー
ツ、それに有名なMAXのレーシングウェアやグラブオンのグリップ、
フレーム、フォークなどを手がけている。
ちなみに彼のデザインしたナンバープレートは、BMXレーサーでは
80%以上のシェアを占める。
映画で見せたスピーデイでスリリングなライデイングが、いま
BMXのすべてを物語っていると言っていいかもしれない。
彼自身によるイラスト
憶えているかな、このシーン。
この先頭をきって走っているのがハーロー。
他の悪ガキどももスタントライディングしてる。